結婚

10. 再婚1 結婚の意味がわかった

僕バツ2なんです。
はあ、そうですか、実は自分はバツ1ですから、先輩ってことですね。
で、現在は自由の身ってことなんですか。
いや、3回目の結婚をしました。
では、もしかしたらお子さんがたくさんとか。
ええ、その通り。僕の子どもが3人、妻の子供が3人で賑やかなものです。
ふわあ、それは凄いなあ、想像しただけでも…いやあ、僕の甲斐性では無理だ。
それが何とかなるもんで、子ども同士のコミュニケーションに親が頼ってますよ。
そんなもんですか。聞いてみるものだな、勇気が湧いて来ましたよ。
君も、もしかしたら、再婚を考えているとか。
ええ、図星なんですが、彼女に14歳になる男の子がいまして、悩んでます。
君にお子さんには確かいなかったよね。
ええ、親になったことがないんで、親になれるのが凄く嬉しいんです。
で、何を悩んでいるの。
それが、彼女の年齢が僕より随分多いので、両方の親が反対してまして。
なあんだ、そんなことで今さら悩むなんて、驚いたな。
年齢の差は、関係ないですよね、そうですよね。
当たり前でしょう、僕たちも10歳以上の差があるけれど、問題全くなし。
でも、奥さんが年下なんでしょう。
いや、その反対よ、これも君と同じ状況みたいだね。
そうだったんですか、それで本当に生活していて問題ないです…よね。
一体何が問題だと思っているの君は。
いえ、自分は問題ないと思うんですが、その、親たちが問題だって言うので。
でも、君の気持ち、分からなくもないんだ。
やはり、あなたも周りに結婚を反対されたんですか。
周りじゃあなく、自分が結婚は年下の女性とするとしか考えていなかったから。
では、やはり結婚に踏み切るのに悩んだんですか。
いや、全然悩まない自分に驚いていたかな。
それほど、熱烈な恋だったんですか。
恋より愛。うん尊敬かな、彼女の全部と一緒に生活を築きたいって思ったんだ。
で、今は幸せなんですね。
家に帰ると、俺はこの家族のために生きて幸せだなって感じる、生き甲斐かな。
それは、僕の憧れの家庭なんですが、3回目だから廻りあえたのでしょうか。
違う違う、回数ではなくて、結婚に対しての理解が足りなかったんだ、以前は。
でも、離婚を2回して結婚の意味がわかったってことはないんですか。
ああ、それはあるね、確かに。
離婚する毎に何が大事かがわかった、とかですか。
そうだな、そうだったのかな。
どうなんですか、2回離婚しなければ本当の結婚の意味が分からないとか。
いや、そうではなく、生きる方向を決めていないまま結婚していたんだよ。
生きる方向を決めないままですか。
そう、結婚するってどんなことかの考えてなかった。
僕も、そう思っているかもしれない。
君は違うね、僕の見たところは。だって家庭を造るって思ってるでしょう。
ああ、そうですね。彼女と子どもとの幸せな家庭を築きたいんです。
それは、僕が今回感じたのと同じだと思う。
本当にそうですか。僕は心から彼女の子どもの父親にもなりたいんですよ。
で、彼女の年齢は気にならないんだよね。
全然気にならないどころか、頼れて嬉しいと感じているのが心配なんですよ。
もしかして、自分が男らしくないんじゃないかって気持ちが心配なの?
姉と一緒にいるって気持ちではないんですが、やっぱり頼もしい女性なんで。
今回の結婚で僕も気づいたんだけれど、男は頼もしい女に魅力を感じる者だね。
それで、良いのでしょうか。
僕は良いと思うな。お互いに頼もしいと感じ合えるって素晴らしいじゃない。
何か、女に頼る男では、いつか嫌われるんじゃないかって心配なんです。
君は、彼女と子どもとの生活を守ろうとしている、もう立派な夫で父親だよ。
有難うございます。本当にすっきりしました。親には正直に心から説得します。
それにしても、お互いに良く似たような相手に出会えたものだね。
ええ、僕は子どもの方を先に知ったんです、少年野球のコーチをしていますから。
なるほどね。うん、そこも似ているな。
じゃあ、同じようなことでお付き合いがはじまったのですか。
うん、僕達の場合は、子ども同士が友達だったんだ。
あれですね、恋人になれる同士って、一般的に結構限定されていたんですね。
女性が平均的に長生きなんだもの、僕たちのケースは時代に合ってると思うね。
そうですよね。時代の先取りかも、いや不謹慎な発言取り消します。
良いねえそういう態度。彼女をとても尊敬し、愛しているのが感じられて。
有難うございます、次には彼女と一緒にお宅にお邪魔させていただけますか。
もちろん、喜んで招待しますよ。 これから、家族同士のお付き合いを宜しくお願いします。
そう僕からもそうお願いしますよ。

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