幸運のつかみ方

11.幸運は泣き虫が好き


背骨の中、筋肉の中にいる心が何かに出会って感動し震え、 その信号が頭部へ伝わり、
頭脳を刺激し、眼球から涙があふれ出し、 眼からこぼれ落ちる。

肉体的苦痛で泣く以外では、心の感動なしに人は泣かない。
泣く姿を見せたくなくて我慢しても、涙が勝手に流れて恥ずかしいことがある。
たくさん泣ける人は、感性が豊かということなのだから、 恥ずかしくはないはずだ。

笑い顔を見せるのは恥ずかしくないのに、泣き顔はなぜ恥ずかしいのだろう。

心が素の姿、裸だから。

心が知識の殻に覆われて、感動しなくなり、泣けなくなった人がたくさんいる。
感動を忘れた心は、鳴き方を忘れたカナリアと同じ、死にかかった心だ。
泣く事で、涙が流れることで、心の病、体の病の多くが治る。
心の活動は、人の体にも大きな影響を持つ力なのだ。
幸運は、泣いたり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり、心が感動する姿を好む。
反対に、死んだ様になって、感動しない心の側には、寄りつかない。
生きていない様な心は夢も持たないから、幸運の妖精が来るわけがない。
生き物の輝きを楽しみ、姿を、色を、香りを、声を楽しむ、
そんな人が心に抱きしめている夢は、美しく輝いていて、幸運の妖精の大好物。

幸運の妖精といつも一緒に居られる運の良い人の心は、
知識をいくら持っていても、心を覆うことはしない。
素の心で、感動して震えている人は、幸運の女神さまといつも一緒ってこと。

copyright (C) 2010 All rights reserved Mizuho Mi Suguri