女と男の理由

2.いい女は5人分の顔をもつ

泣きべそをかいて男性の助けを待つ女性と、解決法を自力で探し周囲に
動いてもらって解決して行く女性と、男性の心はどちらに惹かれるのか。

男性の心は、相手が男性でも女性でも、強い者に憧れます。
女性の心は、相手が女性でも男性でも弱いものを庇い可愛がりたいのです。
この辺、責任感と憧れる心とを混同しないこと。
素晴らしい恋がお望みなら、目指すべき方向は理解できましたね。

しかし、現代は女性も男性もこれだけでは「いい女」「いい男」 にはなれませんから大変です。
では現代版「いい女」「いい男」の条件とはどんなことでしょう。
「いい女」は何人かの女性に化ける能力がなければならない。
「いい男」はいつも三人の強い男を生きなければならないのです。

女性はひと月を五人で生きてこそ一人前の女性。
では、毎週違う人を生きるのですか?・・・ではなくて、
一人の女性は五人分の顔を持って生きなければ、 いい女としての生き方に不足ありと言うことです。
その五人は、お互いに全く違う個性なのです。
五つの個性を使い分けて生きる「いい女」。
一人の女性の中に、雰囲気も個性も全然違う五人が住んでいたら、
一緒に生活しても楽しいことでしょう。
毎日意外な展開に驚かされて、それはそれは素晴らしい人生になることでしょう。

しかし一人がこんなたくさんの個性を使い分けていたら、 自分が誰だか判らなくなってしまいませんか。
いえいえ、そんなことはありません。
活動的な強い女性だと思ったら、ある時には思慮深く、 そしてものすごくセクシーだなと感じたその時、
ひどく純真な少女の心が見えた。
仕事場ではすごく出来る女でもあるのに、へぇ。
たくさんの個性を持ち、ひょいひょいと違う顔を見せるのが良い女の条件です。
それが持って生れた女性の特性なのです。

女性に生まれたのに化けられないとは、心が育っていないだらしない女、 オバサンです。
たった一つの顔で人生を生き切ろうとするのは、女として生れた責任を 回避しようとする恥を知らない心持ち。
女性ならではの美しい人生は造れません。
年齢に関係なく、女性は社会の華、意外性の宝庫、個性的でなければなりません。
社会を美しく、魅力的につくる、それは女性に課せられた義務の一つです。

ゴージャスな女性が何人もにも化ける、「いい女」が見えてきましたね。

三色の花を咲かせる木もあり、五色の花、六色の花を咲かせる木もあるのに、
一色の花だけしか咲かせないオバサンの木、 いい女になれなかった悲しい女の木です。

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