女と男の恋愛図

1. 女は恋に堕ち男は恋で生きる

人間同士、でも全く別な「いきもの」女と男。
女と男は、神経と心のように一体のものではなく、 独立している異種の「いきもの」です。
同じ人間族、けれども直角に交わる円周軌道を生きています。
愛し合い、協力して人生を創りながら、 時にはまるで敵同士のようになったりもする。
仲が良いのか悪いのか…。
この世に異性がいなければ、歓びも少ない代わりに、苦しみも少なくなる。
体内の女性ホルモン、男性ホルモンとは別の次元の「いきもの」女と男です。

恋を観察してご覧なさい。
恋の最中、女性も男性も瞳をキラキラ輝かせて、 この世の春を謳歌しています。
「緑の葉って、こんなに美しかったっけ」
花も緑も今まで感じていたよりもずっと色鮮やかに美しく、 風も心地良く、
恋は人生の華。 世界一周の旅よりも、何十倍も楽しくて素晴らしくて、
経験した者にしかわからない心のトキメキ。
人生で最高の幸せ感かもしれません。

けれども、こんな素晴らしい恋に、女性はどっぷり浸りますが、 男性は半身しか浸りません。
真面目に恋をしている女性にしてみれば、まるで裏切り者の行為のようではないですか。

恋に堕ちた女性の生活は、朝の目覚めから思いは相手のことばかり。
勉強も仕事も手につかず、心ここにあらずなのですから失敗ばかり…。
一方恋をしている男性の心は、自信に満ち、力が湧き、 生活全体に活気が出て、
仕事にも勉強にも目標ははっきり見えるし、 意気込みは増し、全てが快調に回転します。
仕事場では通常より集中力も出て、アイディアもぽんぽん出てきます。
「恋してると仕事にも張り合いがあって、いつもよりずっと成果があがるなあ」

元気満々の男性に対して、恋する女性の心は何ともだらしないへろへろ状態。
心全部が恋に占領されて、熱は上がりっぱなし。
彼からの連絡ばかりが待ち遠しい。
恋が第一義、勉強も仕事もそのあとになってしまいました。
「彼のためなら何でも棄てられる。彼より大切なものなんてこの世にはありません」
こんな風に堕ちてしまうから失恋するのですけれど、それも仕方がないのです。

女性は恋に堕ち、男性は恋で生きる、当事者同士も気付かない違いでした。


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